「GreenWet」の特長
環境にやさしい
環境にやさしいふっ素フリー
環境に配慮したGreenWetは、PFOS・PFOA・PFHxSなどの有機ふっ素化合物を一切含みません。さらに、GreenWetは、生分解性に優れ、水生生物への有害性が極めて低いことから、河川などへ流出した場合でも水生生物などの生態系への影響は少ないです。

生分解性に優れる
OECDテストガイドライン※301Aに準拠し、DOC法による生分解度試験を実施した結果、「易生分解性」のパスレベルをクリアしていることが確認されました。
水生生物への影響が少ない
OECDテストガイドライン203に準拠し、魚類による96時間急性毒性試験を実施した結果、GHSによる水生環境有害性区分へ該当しないことが確認されました。
※OECDテストガイドライン:化学物質やその混合物の物理化学的性質、生態系への影響、生物分解及び生物濃縮、ならびにヒト健康影響などに関する知見を得るための国際的に合意された試験方法です。
水質汚濁防止法の一般排水基準をクリア
GreenWetは、水質汚濁防止法に定められた一般排水基準※の全項目において基準値未満であり、使用後の水溶液が河川や海に流れ込んだ場合でも、著しい環境影響を及ぼさない成分を使用しています。
※一般排水基準:人の健康に係る被害を生ずるおそれのある28種類の物質(重金属などの有害物質)や、水の汚染状態を示す15項目に対してそれぞれ基準値が定められており、GreenWetは、その全項目で基準値未満です。
日本消防検定協会の
性能評価に合格
特定機器評価※において、業界で初めて「特定初期拡大抑制機器・A火災用添加剤」として性能評価試験に合格し、型式を取得しています。
優れた消火性能
林野火災と建物火災に強い
林野火災や建物火災は火災全体の大部分を占めており、これらの消火活動には主に水が使用されています。しかし、水は表面張力が高いため可燃物から流れ落ちやすく、実際に消火に寄与するのは放出量のわずか5~10%程度とされています。
その結果、大量の水が必要となり、「水損」と呼ばれる二次被害が発生する場合も少なくありません。

GreenWetを水に混ぜることでその表面張力を低下させ、燃焼物への浸透性を飛躍的に向上させます。これにより、消火に必要な水量を削減しつつ、優れた消火性能を実現します。
現場復旧が容易で残火処理にも活躍
従来のA火災用泡消火薬剤とは異なり、GreenWetは水に添加して泡として放射させないため、使用後の現場復旧が容易です。また、消火作業後の残火処理にも活用できるため、火災現場での対応がより迅速かつ効率的に行えます。

高い浸透性と濡れ性による優れた消火性能
A火災に対する消火性能は水に比べて4倍(日本消防検定協会評価)。紙や綿には圧倒的な浸透性、ゴムやプラスチックには高い濡れ性を発揮し、さまざまな素材に対して優れた消火性能を実現します。





低濃度で優れた消火性能を実現
GreenWet は、0.5%に希釈して使用するA 火災用添加剤です。
- ・水に比べて4 倍の消火性能を持っています。
- ・消防隊で従来使用しているA 火災用泡消火薬剤(1%)に比べて、同量で2 倍の水溶液を調製できます。
混合方法
下記のいずれかの方式でGreenWetを水に混合してください
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ラインプロポーショナー方式
混合装置で調整器の設定値を0.5%として混合
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消防車付属のポンププロポーショナー方式
混合装置で調整器の設定値を0.5%として混合
放射方法
泡消火薬剤ではないため、スムースノズルや散水ノズルを使用してください (泡ノズルは使用不可)

製品仕様
A火災用添加剤 GreenWet
日本消防検定協会認定の型式取得品
商 品 名 | GreenWet |
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種 別 | 特定初期拡大抑制機器 |
型 式 | A火災用添加剤 |
型 式 番 号 | 特評第286号 |
希釈容量濃度 | 0.5% |
水 種 | 淡水、海水 |
使用温度範囲 | +2.5~+30℃ |
物理的性状
外 観 | 淡黄色透明液体 |
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比 重 | 1.011(20℃) |
水素イオン濃度 | 7.57(20℃) |
粘 度 | 1.33cSt(mm2/s)(20℃) |
